ラムダ計算と図式表現
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概要
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ラムダ計算に登場するラムダ式の記号列表現は一般に全体構造が把握しにくく,従って式の変換操作も間違いやすい.そのため,ラムダ式の図式化が研究されてきた.本稿では,ラムダ式の図式化に関する従来の提案の概観を,筆者の提案であったラムダチャートを含めて行ない,次いで,再帰関数のようにラムダ計算として大規模になる問題への対処として,ラムダチャートの基本精神を保持しつつ記述の分量や手間を軽減する略記法(仮称ラムダ略図)を新たに提案する.そして,再帰関数の具体的な記述例として階乗関数を題材に採り上げ,本略記法の大規模問題への有効性を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-01
著者
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