論理体系へのデータ隠蔽機構の導入に関する考察
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概要
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オブジェクト指向データベース上の諸概念にはデータ隠蔽のメカニズムが付随していることが多い。データ抽象、ビュー、アクセス管理の実現にはそれぞれ異なったデータ隠蔽のメカニズムが必要とされる。データベースプログラミングを行う場合、結果としてこうしたアドホックに用意された隠蔽のメカニズムを利用することができる。しかしながらプログラマが既存の隠蔽メカニズムに対して不満を覚えた場合はどうすれば良いのか?隠蔽のメカニズムを記述するための単純かつ統一的なフレームワークを備えたデータベースプログラミング言語がその答である。本稿ではその実現への第一歩としてデータ隠蔽のメカニズムを定義可能な論理体系を考察する。この論理体系にはデータ隠蔽を表現するためのな述語が用意されている。ここではオブジェクトのIDと属性はタームとして扱われ、ビューへのアクセスもタームを用いて表現される。その結果としてこの論理体系はデータ隠蔽のメカニズムを記述するための強力な表現力が備わっている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-14