MPC++向けイベントトレース解析ツールの実現
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概要
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制御並列型の並列プログラムでは、実行の非決定性がデバッグを困難にする大きな要因である。また、デバッグの際に扱われるデータの量が大きくなりがちなのも問題である。これらの問題に対して、再現実行機構を提供することにより非決定性を排除し、適切な情報フィルタリング機能を提供することによりプログラマが直接扱うデータの量を減少させることが考えられる。本稿では、再現実行機構のサポートの上で、イベントトレースログを自動的に解析することでデバッグを進める手法について考察する。また、その有効性を確かめるために、C++の並列拡張言語のひとつであるMPC++言語を対象に作成した、イベントトレース解析ツールのプロトタイプシステムと、そこから得られた成果について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-19
著者
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