定量的なプロセッサ間通信を意識した並列化コンパイラ中間表現の提案
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概要
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マルチプロセッサを対象とした並列化コンパイラのバックエンドにおいて,スケジューリングは重要な作業のひとつである.しかし,現在の並列化コンパイラの多くで用いられているグラフによる中間表現では,ハードウェアのもつ階層性や粒度といった特徴をうまく表現できない.このため定量的なジョブ・スケジューリングが実現されていない.そこで,コンパイラ設計にオブジェクト指向を導入し,入力から得られる望ましい処理単位であるジョブとハードウェアにおける処理単位であるタスクをそれぞれオブジェクトとして表現することによって,出力の可搬性や拡張性を損なわずにプロセッサ間通信の定量的な評価が可能な枠組を提案する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-03-28
著者
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