フロー状態通知を利用した分散協調型ストリームフローQoS制御方式(画像符号化・通信・ストリーム技術,及び一般)
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概要
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筆者等は広域ネットワーク上のMPEGビデオストリーミングにおける再生品質の公平性を指針とした帯域制御方式[1]を提案して、ネットワーク内にボトルネック回線が存在する場合においても、輻輳を発生させず、ボトルネック回線を共有するフローの再生品質の均一化を実現した。しかしこの方式では、ルータ間の協調性が乏しいため、空き帯域や動画像フローの特性の変動に対する応答性が悪く、再生品質の迅速な収束を実現する仕組みが求められた。本稿では、フロー状態通知を利用した分散協調型ストリームフローQoS制御方式を提案する。本方式では、ルータが回線やその上を流れるフローの状態・状況を監視し、サーバに対する個別な制御を行い、サーバが伝送経路上のルータヘのフロー状態を通知することにより、QoSの分散協調制御を実現する。各ルータは、接続された回線の輻輳を検出すると、その上を流れるフローの状態および再生品質に基づいてそれらの送出元サーバに対して要求メッセージを送る。計算機シミュレーションにより本方式の有効性を確認した。また、ネットワークの変動に対応する時間の長さと各種パラメータとの関係式についても検討した。
- 2003-12-18
著者
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山岡 克式
東京工業大学
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酒井 善則
東京工業大学
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小林 亜樹
東京工業大学工学部
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小林 亜樹
独立行政法人メディア教育開発センター
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グェン ヴィン・タム
東京工業大学 工学部
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小林 亜樹
東京工業大学 大学院 理工学研究科 集積システム専攻
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