接続助詞の結合順位に基づく複文の構文解析(構文,係り受け解析)
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概要
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本研究は,PCFGを用いた日本語の構文解析の特に複文や重文等の長い文に対する解析精度を向上させることを目的とする.従来の用例とシソーラスに基づくPCFGを用いて長い文を構文解析した場合,複数の従属句相互の係り受け関係の曖昧性により非常に多くの構文木候補が生じることがあった.そこで我々は接続助詞等のすべての機能語間の線形結合順位をテキストコーパスから自動的に獲得し最適化する手法を考案し,求められた結合順位をPCFGの生成規則の適用確率値の計算に組み込むことを試みた.その結果,南氏の従属句の分類に従った複数の構文木候補の中から,ほぼ唯一の最尤解を選び出すことが可能となり,EDR日本語コーパスを用いた構文解析実験では約75%の係り受けの正解率を得ることができた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-11-06
著者
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