ガスクロマトグラフの熱伝導度検出器にヘリウムキャリヤーガスを用いる水素の定量法
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概要
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ガスクロマトグラフの熱伝導度検出器にヘリウムのキャリヤーガスを用いて,水素成分を含むガス試料の分析にカラムで分離した水素成分を酸化銅の触媒で水に酸化した.カラムと検出器の間に六方コックと酸化銅触媒を取り付け,カラムから分離した水素を六方コックを介して触媒に導入してから水に酸化して検出した.水素以外の成分は分離後,直接検出器に導入した.酸化銅触媒の温度は600℃以上が適していた.又,水素の酸化により酸化銅触媒は還元されて触媒の性能が劣化するので600℃に加熱した触媒管に空気を流して再生した.水素の定量精度は水素濃度が0.05,1.0,7.0,15.0,30.0,50.0,70.0及び90.0%(v/v)のガス試料において,相対標準偏差は4.40%以下であった.ナフサ中のガス成分の分析では,従来の熱伝導度検出-GC法に比べて本法が優れていることが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1989-08-05
著者
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