ガスかき混ぜ溶媒抽出分離/微分パルスポーラログラフィーによる生体物質中の銅及び鉄の同時定量(<特集>バイオアナリティカルケミストリー)
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概要
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水及び有機相に窒素を通じて溶媒抽出操作を行い,その抽出溶液中でCu(II)及びFe(III)を微分パルスポーラログラフィーにより同時定量する方法を検討し,生体標準物質の分析に適用した.電解セルに両金属イオンを含む水溶液を採り,3.0mol dm^<-3>酢酸ナトリウム溶液2.0cm^3,20%(w/v)トリクロロ酢酸溶液0.5cm^3及び純水を加えて全量を4.0cm^3とする.これに0.05mol dm^<-3>N-ベンゾイル-N-フェニルヒドロキシルアミンと0.1mol dm^<-3>過塩素酸テトラブチルアンモニウムを含む1:3酢酸エチル-アセトニトリル混合溶液2.0cm^3を加え,窒素を7分間通じて溶媒抽出と除酸素を行う.分相後,有機相中に三電極を差し込んで微分パルスポーラログラフィーを行うことにより,水相中の0.05〜2.0μg cm^<-3>Cu(II)及びFe(III)が同時定量できた.本法を用いて,NBS生体試料Bovine Liver及びCitrus Leaves,ヒト血清中のCu及びFeを定量しほぼ満足できる結果を得た.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1989-11-05
著者
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