黒鉛炉原子吸光法によるヒ化ガリウム中のテルルの定量
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概要
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黒鉛炉AASによるヒ化ガリウム中のppmオーダーのTeの定量法を検討した.ヒ化ガリウム共存溶液では,Teの測定波長(214.3nm)におけるマトリックスの分子吸収の影響が大きいために,Teの正確な定量が困難であった.そこでジイソプロピルエーテルによるGaの抽出を行い,7M塩酸溶液から99.9%以上のGaを分離した.一方,黒鉛炉AASでTeを測定する場合,一般的に感度が悪いため,適量のNiを添加して感度の増加を図った.又,Niの添加により灰化段階でのTeの蒸発が抑制され,Asを選択的に分子吸収の生じない程度まで蒸発させることができた.以上の操作により溶液濃度で4ppbのTeの定量が可能となり,ヒ化ガリウム結晶中の0.2wt.ppmのTeを定量した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1987-08-05
著者
-
中山 茂吉
住友電気工業株式会社 解析技術研究センター
-
柴田 雅裕
住友電気工業株式会社 解析技術研究センター
-
柴田 雅裕
住友電気工業 特性評価セ
-
水砂 博文
住友電気工業(株)基盤技術研究所
-
原田 暹
住友電気工業(株)基盤技術研究所
-
原田 暹
住友電工(株)研究開発部門特性評価センター
-
柴田 雅裕
住友電気工業 解析技術研究セ
-
中山 茂吉
住友電気工業
-
原田 暹
住友電気工業
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