環境汚染物質の分析のためのキャピラリーガスクロマトグラフィー/質量分析法におけるカラムパラメーターの最適化(<特集>環境汚染物質の分析化学)
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概要
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環境試料に含まれるポリ塩化ビフェニル,ポリ塩化ジオキシン,ポリ塩化ジベンゾフランなどの有機塩素化合物に含まれる強毒性の特定異性体を分別定量するため,キャピラリー GC/MS分析条件の最適化を検討した.昇温条件下におけるキャピラリーGCの分離効率には,キャリヤーガスの平均線速度と昇温速度が影響する.2,3,7,8-四塩化ジオキシン(TCDD)と隣接して溶出する1,4,7,8-TCDD,1,2,3,4-TCDDとの最適分離を与える線速度は40cm/sであり,昇温速度は1℃/minが最適であった.焼却炉の廃水処理汚泥中のポリ塩化ジオキシン,ポリ塩化ジベンゾフランの分析にこの条件を適用したところ,2,3,7,8-TCDDの定量の繰り返し精度は相対標準偏差3.7% (n=4),検出限界0.02ng/g dry wt.であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1987-03-05
著者
-
福島 実
大阪市立環境科学研究所生活衛生課
-
山本 武
大阪市環境科研
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山本 武
大阪市立環境科学研究所
-
福島 実
環境科学研究所
-
福島 実
大阪市立環境科学研究所
-
福島 実
大阪市環科研
-
桝元 慶子
大阪市立環境科学研究所
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