超微量ビスマスのオンライン陰イオン交換濃縮及びイオン交換体吸光光度法による流れ分析(<特集>超微量分析のための前処理と予備濃縮)
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概要
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0.5gの陰イオン交換樹脂を充てんしたカラムを用いて,0.1〜0.6mol dm^<-3>塩化物-塩酸溶液からクロロ錯体として超微量Biを分離濃縮した.1dm^<-3> までの試料溶液中のBiは定量的に濃縮できた.このカラムを流れ分析システム中に導入した.ラインを流れる希硫酸により脱着したBiをヨウ化カリウム溶液と混和して,陰イオン交換体セファデックスをあらかじめ充てんした内径1.5mmφのマイクロブラックフローセル中にヨード錯体として選択的に濃縮した.その着色を分光光度計を用いて472nmで連続的にモニターした.2種のハロゲノ錯体のイオン交換体に対する吸着性の差を利用することで,溶存成分による妨害は完全に除けた.吸着したBi錯体はEDTA溶液により容易に脱着でき,フローセルは繰り返し定量に使うことができた.検出限界は0.012nmol Biであった.本法により,金属銅,鉛中及び標準岩石中のppmオーダー以下のBiを1検体30分で定量することができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1987-11-05
著者
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