化学発光検出器付きガスクロマトグラフィーによる気相中の微量アクロレインの定量
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概要
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アクロレインに選択的な化学発光検出器(CLD)を開発し,たばこの煙や自動車排ガス中のアクロレインの測定に応用した.GC分離はTCEP(25%)/Shimalite(内径3mm,長さ2m)とTCP(25%)/Chromosorb W(内径3mm,1m)の2本のテフロレカラムを連結し,窒素60ml/min,70℃で行った.CLDの感度はlng/sであり, GC-CLDの定量限界値は約50ngであった.たばこの煙は1mlを直接GC装置に注入し,測定したが,0.44〜1.0μg/ml(たばこ1本当たり平均0.14mg)のアクロレインを定量できた.自動車排ガスでは0.2〜0.51をTenax-GCに捕集し加熱導入し,1.5〜2.9ppmのアクロレイン濃度を得た.本法は他の炭化水素の妨害を受けず分析時間も誘導体生成法に比べて大幅に短縮できる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1987-10-05
著者
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