リービッヒ改良法による炭素及び水素の定量の際の吸収瓶の恒量条件
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概要
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著者らが開発した炭素及び水素定量のリービッヒ改良法における恒量化などの問題について検討した.この改良法は燃料試料の爆燃を防止するため,試料をヘリウムガス導入下,急速に加熱分解し,発生した揮発成分を加熱酸化銅で酸化することを特徴としており,以下酸素で燃焼を行い水及び二酸化炭素の吸収質量によって定量することは従来のリービッヒ法と同じである.本改良法は温度条件はリービッヒ法と,燃焼時の酸素流速や吸収瓶はシェフィールド高温法と同じであり,熱ガス導入後,乾燥空気あるいは酸素を導入する恒量操作を必要とするが,導入ガスの乾燥が不十分の場合には水分及び二酸化炭素吸収瓶の吸収剤の活性化が起こり恒量化を図れなくなる.よって導入酸素の水分を完全に除去することが必要である.又この活性化はリソ酸蒸気によっても起こる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-04-05