高速液体クロマトグラフィーによるウマ血しょう及び尿中フェニルブタゾンとその代謝物の定量(<特集>医薬品の分析)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ウマ血しょう及び尿中のフェニルフタゾン及び代謝物のオキシフェンブタゾン,γ-ヒドロキシフェニルブタゾンの高速液体クロマトグラフィーによる定量法を検討した.抽出溶媒はジクロルメタン又はベンゼンを使用した.カラムはCosmosil 5C_<18>を用い,移動相は血しょうの場合,アセトニトリル-水-酢酸(55:42:3,v/v),尿では(49:48:3,v/v)を使用し,流速1.0ml/min.検出は254nmで行った.内標準物質はメテノロンを使用した.この移動相中ではγ-ヒドロキシフェニルブタゾンからカプロラクトン体への異性化が起こるが,これは試料を少量のトリエチルアミンを含む溶液に溶解することにより防止できた.検量線は3者とも血しょうで40μg/ml,又尿では160μg/mlまで直線性を示した.日内及び日差変動は血しょう,尿とも各々2%程度と良好であった.この方法をフェニルブタゾン投与ウマ血しょう及び尿中の各代謝物の濃度測定に応用した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-03-05
著者
-
百瀬 篤
(財)競走馬理化学研究所
-
田中 恒夫
(財)競走馬理化学研究所
-
石高 治
(財)競走馬理化学研究所
-
篠原 達美
(財)競走馬理化学研究所
-
石高 治
Laboratory Of Racing Chemistry
関連論文
- Oligo糖および単糖硫酸エステルの薬品的研究(第3報) : Sucrose硫酸エステルアルミニウムComplexの実験的消化性潰瘍抑制作用について
- 高速液体クロマトグラフィーによるウマ血しょう中のメフェナム酸の定量(医薬品の分析)
- 高速液体クロマトグラフィーによるウマ血しょう及び尿中フェニルブタゾンとその代謝物の定量(医薬品の分析)
- 我が国における競走馬のドーピング検査
- Effects of Exercise on Plasma Concentrations of Caffeine and Its Metabolites in Horses
- Pharmacokinetics of Caffeine and Its Metabolites in Horses after Intravenous, Intramuscular or Oral Administration
- 高速液体クロマトグラフィーによるウマ尿中のポリエチレングリコールと共存するドーピング薬物の検査法
- 高速液体クロマトグラフィーによるニワトリ組織中のフラゾリドンの定量
- ドーピング検査
- A New Metabolite of Tetracaine
- 尿中Tetracaine N-Oxide のガスクロマトグラフィーによる定量法
- ガスクロマトグラフと直結した質量分析計(GC-MS)によるDoping検査の研究(第2報) : ウマ尿中のアンチピリンおよびその代謝物の検出確認法(分析化学)
- ガスクロマトグラフと直結した質量分析計(GC-MS)によるDoping検査の研究(第2報) : ウマ尿中のスルピリン, アミノピリンおよびその代謝物の検出確認法(分析化学)