ジルコニウム(IV)-キシレノールオレンジ錯体の生成反応における接触作用を利用したリン酸イオンの吸光光度定量
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概要
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ジルコニウム(IV)とキシレノールオレンジ(XO)の錯形成反応をリン酸イオンが触媒する事実に基づいて,微量リン酸イオンを定量する方法を研究した.0.3μg/cm^3以下のリン酸イオンを含む試料水にXO溶液とセチルトリメチルアンモニウムクロライド(CTAC)塩酸溶液を加えて振り混ぜてから,ジルコニウム(IV)溶液を加え,25℃で40分間反応させた後,605nmにおけるジルコニウム(IV)-XO-CTAC錯体の吸光度を測定する.0.1μg/cm^3のリン酸イオンを含む試料について行った5回の繰り返し実験の相対標準偏差は3.7%であった.フッ化物イオンと硫酸イオンが妨害するが,それぞれヘキサメチルジシラザンによるトリメチルシリル化蒸留法及びジルコニウム(IV)吸着活性炭による吸着濃縮分離法で取り除くことができた.本法により井戸水及び水道水中のリン酸イオンを定量したところ,公定法による結果と良く一致した.
- 1986-11-05
著者
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