医薬品中のヒ素限度試験のための迅速湿式分解法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
医薬品中のヒ素限度試験を目的とした,硫酸と硝酸を用いる湿式分解法の迅速化を検討した.数種の有機化合物の分解の速度論的実験で得られた知見を応用することによって,分解が速く,かつヒ素の回収も満足できる分解条件を確立することができた.その操作は試料1〜2gに硝酸5〜10 mlと硫酸2.5mlを加えて加熱し,液温140℃,190℃及び260℃においてそれぞれに硝酸0.2又は0.1 mlずつを15〜30秒間隔で10〜60回添加して分解するものである.この改良法によると,多くの医薬品1〜2gが約1時間で分解でき,残留する硫酸量は約1 mlとなる.又,市販の装置を用いて分解操作を自動化することができる.
- 1985-07-05
著者
関連論文
- 近赤外分光光度法を応用した医薬品の定量 : (I)混合末中のセファクロルの迅速定量(品質管理・工程管理のための分析化学)
- 医薬品中のヒ素限度試験のための迅速湿式分解法
- 塩化パラジウム(II)を用いる吸光光度法によるフェノチアジン系医薬品の自動定量(医薬品の分析)