温和な条件における新夕張炭水添生成油の分析 : 脂肪族画分の分析(<特集>石炭利用と分析化学)
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概要
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温和な条件により生成した石炭液化油の脂肪族分について分析を行った.脂肪族は尿素,チオ尿素を用いて3成分に分けた.このうち,包接化合物を作らない部分については更にシリカクロマトグラフィーにより34個に細分した.すべての留分に対してガスクロマトグラフィー質量分析法により定性,ガスクロマトグラフィーにより各成分の定量を試みた.その結果,尿素包接化合物ではC_<12>〜C_<30>までのn-アルカンが93%を占め,チオ尿素包接化合物ではC_<15>〜C_<20>のインプレノイドの7%,C_6〜C_<19>の直鎖アルキルシクロヘキサンの16%などが挙げられる.非包接化合物は非常に複雑で多成分より成るが,その中で特徴的なものは長鎖アルキルベンゼン類,ステラン類やテルパン類などであった.
- 1985-05-05
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