誘導結合プラズマ発光分析法による石炭灰中の多元素同時定量(<特集>石炭利用と分析化学)
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概要
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石炭灰中の15元素(ケイ素,アルミニウム,カルシウム,鉄,マグネシウム,チタン,バリウム,ベリリウム,クロム,銅,マンガン,ニッケル,ストロンチウム,バナジウム,亜鉛)を誘導結合プラズマ発光分析法により迅速に比量する方法を検討した.石炭灰0.2gをフッ化水素酸2ml及び硝酸2mlとともに密閉ポリテトラフルオロエチレン容器に密封して加熱分解する.分解時にアルミニウム,カルシウム及びマグネシウムはフッ化物として沈殿するが,分解温度,時間をそれぞれ110℃,1時間程度とし,更にホウ酸溶液を添加して再加熱することにより完全に溶解できる.この際,試料量が多い場合には溶存しているヘキサフルオロケイ酸がゲル状シリカに変化し他の元素が共沈する.本法をNBS石炭灰標準試料に適用した結果,分析値と保証値はよく一致し,5回繰り返し分析の相対標準偏差はすべての元素について3%以下であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1985-05-05
著者
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