大気中の粒子状水銀測定法
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概要
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大気中の粒子状水銀を通常分析する他の成分と同じようにハイポリウムエアサンプラーを用いて石英繊維泗紙上に採取し,加熱分解-金アマルガム捕集-加熱気化原子吸光法によって定量する方法について検討した.粒子状水銀はその粒径分布から石英繊維泗紙で十分捕集可能であり,採取された粒子状水銀は泗紙上でほぼ均一に分布する.カーポソブラシに由来するサンプラー自体から排出され再吸引される水銀量は無視することができる.又,ガス状水銀はが紙に捕集されず,粒子状水銀の分析を妨害しない.紙上に採取された浮遊粉じんに水銀を除いた空気を通過させても泗紙上の粒子状水銀の損失は認められず,又,採取時間を変えた2台のサンプラーによって同時に採取した浮遊粉じん中の通気量で加重平均した水銀濃度がほぼ等しいことから,サンプリング中での粒子状水銀からの水銀の気化はほとんど無いか,あっても10%以内と考えられる.
- 1984-04-05