3-(2-ピリジル)-5,6-ジフェニル-1,2,4-トリアジンとテトラブロモフェノールフタレインエチルエステルによるルテニウム(II)の高感度抽出吸光光度定量
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概要
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ルテニウム(II)と3-(2-ピリジル)-5,6-ジフェニル-1,2,4-トリアジン(PDT)が作るキレート陽イオンと一塩基酸色素であるテトラプl=・モフェノールフタレイyエチルエステル(TBPE)を反応させ,生成した有色イオy会合体を1,2-ジクロロエタン(DCE)に抽出する高感度な吸光光度定量法について検討した.ルテニウム(II)-PDTキレートを,pH 4.5付近で,水浴中にて,85℃,1時間加熱して生成させた後,TBPEを用いてDCEに抽出する.有機相の吸光度を,水対照610 nmで測定する.検量線はルテニウムO〜0.1 ppmの範囲でペール則に従い,見掛けのモル吸光係数は. 1.25×10^5 1mol^<-1> cm^<-1>である.又,この三元錯体の組成は, Ru(II):PDT:TBPE=1:2:1である.妨害イオンについては,その影響の著しい遷移金属を中心に,数種のマスキンダ剤を用いて検討したところ,EDTAなどにその効果が認められた.そこで本法を,合成試料及び触媒中のルテニウムの定量に応用したところ良好な結果が得られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-03-05
著者
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