C-13 NMRによる高圧法低密度ポリエチレンの分岐種の帰属と定量分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)2種につき50 MHzでC-13 NMRスペクトルを測定し,60本以上のピークを観測した.既報と同様4種の加成則を用い化学シフトを計算して実測値と比較した.double back-biting機構により生成する複合分岐種について考察し,実測値との比較から今回新たに4官能エチル(T)と1,3-エチルブチル(U)を帰属し,又低磁場41.3 ppmのピークをDechterらの1,2-エチル対に帰属した.約20ppmのややブロードなシグナルよりメチル分岐とプロピル分岐の存在を確認し,原料エチレンガス中に混入する不純物としてのプロピレンに帰した.主にメチル炭素部分について定量分析を行い,複合分岐種と合わせてC_1〜C_<6+>の相対濃度を求め妥当な結果を得た.
- 1981-05-05
著者
関連論文
- C-13 NMRによる高圧法低密度ポリエチレンの分岐種の帰属と定量分析
- C-13 NMRによる低密度ポリエチレンの分岐種の帰属
- フロッピーディスクを使用した^1H-FT-NMRによるPBLG溶液のコイル-ヘリックス転移に伴う側鎖の動的測定
- 過酸化ベンゾイルのテトラクロロエチレン中の熱分解における13C-CIDNP
- 多核NMRの進歩
- II ノーベル賞, その分析法への展開 NMRの歩み
- フロッピ-ディスクドライブを用いた1H-FT-NMRによる2-フルアルデヒド=オキシム生成反応の研究