新規水溶性ニトロソフェノール誘導体による微量鉄(II)の吸光光度定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
プロパンスルトンなどによってN-スルホアルキル化して8種類の水溶性ニトロソフェノール誘導体を合成し,吸光光度分析試薬としての有用性を検討した.これらの試薬は酸性溶液で安定であり,弱酸性ないしアルカリ性で鉄(II)と反応して濃緑色の水溶性錯体を生成する.最も高感度な2-ニトロソ-5-(N-プロピルーIV-スルホプロピルアミノ)フェノールの鉄錯休は1:4(金属イオン:試薬)の錯体組成を示し,吸収極大波長756nmでのモル吸光係数は4.5×10^4 dm^3 mol^<-1>cm^<-1>である.鉄濃度2×10^<-7>Mから1×10^<-4>Mの範囲でベールの法則が成立し,鉄1×10^<-5>Mにおける変動係数(n=5)は1.2%である.等モル量の銅,コバルト,ニッケル,亜鉛,カドミウム,アルミニウム,カルシウムは妨害しない.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1981-10-05
著者
関連論文
- EDTA型化学修飾キトサンの金属イオン吸着特性
- カルボキシメチル化キトサンの金属イオンの吸着特性(:分離(その1))(抽出・吸着分離)
- 2つの機能を持つキレ-ト剤によるタンパク質の修飾
- 分析化学--分析化学に新分野を拓いたフロ-インジェクション分析法 (1979年の化学-8-)
- 新規酸化発色試薬-SBTによる水中残留塩素濃度測定
- 新規発色試薬による水中の残留塩素測定方法 (水質試験方法 特集'05)
- 金属キレート薄膜からの電界発光
- Na^+イオノフォアの分子設計
- 誘導体化試薬
- 細胞内カルシウム濃度測定の螢光試薬
- 水溶性アゾ色素を用いるフローインジェクション分析法による血清中銅の迅速定量
- 新規水溶性ニトロソフェノール誘導体による微量鉄(II)の吸光光度定量