ガスクロマトグラフィーによる農作物中の微量アクリルアミドの定量法
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概要
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微量アクリルアミドの定量について,中村の研究を追試し,又一部改変することにより農作物中の微量アクリルアミドの定量方法を確立した.試料はミキサーでホモジナイズし,試料からのアクリルアミドの抽出には純水を使用した.アクリルアミドを含む溶液をpH1.0とし,多量の臭化カリウムを加えた後,臭素酸カリウム溶液を加え,2,3-ジプロモプロピオンアミドを生成させ酢酸エチルで抽出する.更に,フロリジルカラムクロマトグラフィーによりクリンアップし,電子捕獲型検出器付きガスクロマトグラフにより定量する.その結果,本法は試料1g当たり(1.5〜100)ngの定量が可能であり,一連の定量操作を5回繰り返し再現性を求めた結果,変動係数で10.2%以下であった.又,回収率は(80〜98)%であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1980-07-05