薄層クロマトグラフィー-デンシトメトリーによる糖の微量分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
薄層クロマトグラフィー-デンシトメトリーによる単糖類の微量分析法を検討し,その結果,10^<-1>μgのオーダーで多くの単糖及びその誘導体を検出できることが判明した.検出方法として,エチレンジアミン硫酸塩によるけい光発色法(I法)とアルカリ性硝酸銀による発色法(II法)を用い,各種単糖の検出感度をデンシトメトリーにより数量化し,比較した.その結果,II法においてはI法に比べて糖種間の検出感度に大きな差が見られ,マンノース誘導体,2-デオキシ単糖,及び2-O-メチル単糖の発色が他の糖に比べて極端に低くなることが判明した.又,4種の溶媒系における50種の糖のR_g値(対グルコースR_f値)を測定した.この両法における検出感度の差とR_g値により,未知糖の同定が可能であることを示した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1980-07-05
著者
-
小畠 寛
ゼリア新薬工業(株)医化学綜合研究所
-
櫛田 秀雄
医化学綜合研究所
-
小畠 寛
医化学綜合研究所
-
鈴木 伊豆美
医化学綜合研究所
-
岩川 順二
医化学綜合研究所
-
櫛田 秀雄
ゼリア新薬工業(株)医科学綜合研究所
関連論文
- ガスクロマトグラフィーによるマンノサミンの同定法
- 人型結核菌体熱水抽出物質に関する研究(第1報)多糖成分の化学構造
- ガスクロマトグラフィーによる中性単糖及び部分メチル化単糖のアルジトールアセタートの分析
- マウス同系腫瘍に対する軟X線照射の増殖抑制効果
- マウス抗体産生能に対する軟X線照射の影響
- 実験的肝障害に対する生薬の効果(第2報)ガジュツ新規セスキテルペノイド"Furanogermenone"の効果
- マウス総白血球, 好中球及びリンパ球に対する軟X線照射の影響
- 薄層クロマトグラフィー-デンシトメトリーによる糖の微量分析
- α-L-Iduronidaseの研究(第2報) : ラットのD-galactosamine障害肝におけるα-L-iduronidaseおよび数種のglycosidase活性について
- ガスクロマトグラフィーによるアルジトールアセタートの分析 : 2種固定相層積による熱安定性・弱極性カラムの作製と部分メチル化アルジトールアセタートの分離への応用
- ガスクロマトグラフィーによるアルジトールアセタートの分析 : ガスクロマトグラフィーにおける部分メチル化アルジトールアセタートの相対保持時間と充てん剤液相極性との関係
- ガスクロマトグラフィーによるアルジトールアセタートの分析 : 昇温法による中性単糖,モノメチル化単糖及びヘキソサミンの同時分析並びに単糖構造と保持指標との関係
- ガスクロマトグラフィーにおける単糖アルジトールアセタートの相対保持時間とそれらの構造との関係
- ガスクロマトグラフィーによる部分メチル化アルジトールアセタートの相対保持時間と構造
- α-L-Iduronidaseの研究(第1報) : ラット各種臓器中のα-L-iduronidaseの存在とβ-D-glucuronidaseとの比較
- 2.爪中の酸性ムコ多糖の存在について
- 実験的肝障害に対する生薬の活性成分(第1報)ガジュツの活性成分について
- α-L-Iduronidaseの研究-3-実験的慢性障害肝におけるα-L-Iduronidase活性の変動