高性能薄層クロマトグラフィーによる水溶性食用色素の分離定量
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概要
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水溶性酸性タール色素11種とエオシンとを次の系を用いる高性能薄層クロマトグラフィー(HPTLC)により分離定量した.相対湿度47%を作る硫酸溶液により吸着活性度を調節したHPTLCプレートシリカゲル60に,飽和展開そう内で,展開溶媒蒸気(エチルメチルケトン:メタノール:28%アンモニア水=10:5:1.25)を5分間前吸着してから展開した.高濃度のアンモニアにより分解しやすい色素はHPTLCプレートセルロース,展開溶媒ブタノール:エチルメチルケトン:1%アンモニア水:水=4:2:1:1で展開分離した.各色素について(5〜20)ngの範囲で,二波長デンシトメーターにより直接定量した(試料測定波長λ_s=430nm,550nm,630nm,対照波長λ_r=700nm).従来のTLCプレート(20cm×20cm)に比べて1/4の大きさ(10cm×10cm)のプレートで約2倍の数の試料を約1/3の時間内に分離した,分光学的定量は約1/3の時間で済んだ.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1980-03-05