水素化ホウ素ナトリウムを用いる還元気化原子吸光法によるアンチモンの定量
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概要
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水中(淡水)の微量アンチモンを分析するために,水素化ホウ素ナトリウム水溶液で還元し,水素化アンチモン(スチピン)として容量可変のガスだめに貯え,アルゴン-水素フレームに導入し原子吸光法で分析し,高感度,高精度の結果を得た.アンチモン(V)は水素化ホウ素ナトリウム還元で同濃度のアンチモン(III)の15%程度の吸光度しか示さず,又アンチモン(III)にマンガン(VII),クロム(VI),鉄(III)などが共存すると強い負の干渉を示した.そこで予備還元として,硫酸ヒドラジン塩酸溶液を加えて加熱したところ各々の干渉が除かれた.実際の試料の分析への適用として,N.B.S.の標準物質(SRM-1575),排水,エ場地帯の河川水を本方法で分析したところ,満足できる結果を得た.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1978-11-05
著者
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