キレート滴定とアルカリ滴定による金属ホウ化物中の金属とホウ素の逐次定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
金属ホウ化物の主成分,金属とホウ素とをキレート滴定とアルカリ滴定により逐次定量する迅速分析法を開発し,ホウ化マンガン,ホウ化鉄,ホウ化銅及びホウ化アルミニウムの分析に応用した.すなわち金属ホウ化物の化学的性質に応じて,試料を酸又はアルカリ融解により分解して溶液とした後,過剰のCyDTA又はEDTAを加えて金属イオンをマスクすると同時に過剰のキレートを逆滴定することにより定量し,続いてマンニットを加えてホウ素をアルカリ滴定により定量する.ホウ素のアルカリ滴定に対してマンガン(II),鉄(III)及び銅(II)のCyDTAキレートの存在は妨害しない.又,アルミニウムの場合はEDTAを用いれば妨害は少ない.本法により上記4種の金属ホウ化物の金属とホウ素を逐次定量した結果は他の方法により個別的に定量した結果とよく一致した.又,個別的な方法では2成分の定量に数時間を要するに比べ,本法では約40分であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1976-04-10
著者
関連論文
- 酸分解-誘導結合プラズマ発光分析法による金属ホウ化物単結晶の分析(無機材料分析のためのスペクトロメトリー)
- β-Rhombohedral Boron型固溶体Al_xCu_yB_(x=2.8〜3.7,y=2.9〜0.8)結晶の合成
- キレート滴定とアルカリ滴定による金属ホウ化物中の金属とホウ素の逐次定量
- Mn_Al_B單結晶の育成
- CuB_の結晶構造 : 化合物半導体
- ホウ化アルミニウムとホウ化ジルコニウムの分析
- イオン交換濃縮分離/誘導結合プラズマ発光分析法による微量ホウ素の定量(超微量分析のための前処理と予備濃縮)
- 誘導結合プラズマ発光分析用のニオブ及びタンタル標準溶液の調製
- 溶融アルミニウム融剤を用いたNbB2,TaBおよびTaB2単結晶の合成
- デューマ法およびケルダール法の応用による窒化ウラン中の窒素の分析
- 二ホウ化ジルコニウム中のジルコニウム,ホウ素,炭素およびケイ素の定量