二液相間電解による水酸化マグネシウムを担体とした鉄の界面共沈
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概要
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海水からの微量金属の濃縮捕集を目的に塩化ナトリウム、塩化マグネシウムをそれぞれ海水に近い、0.5M、0.05Mとし微量の鉄(III)を含む溶液を調製し、31ビーカーを用いてイソブチルアルコールと接触させた。陽極を水相に、陰極を有機相に浸し、二相間電解し、界面に水酸化物の沈殿を得た。沈殿中のマグネシウム、鉄の量に対する水相中の塩の影響、電流密度の影響を調べた結果、塩濃度が低いほうが鉄がよく濃縮沈殿した。叉、電流密度はほとんど影響ないことが分かった。叉、共存微量金属の影響についても調べたが、ほとんど影響はなかった。叉、本法は通常のアンモニア水による共沈法に比べ担体沈殿が数十分の一でよい点で優れていた。叉、更に本法は微量成分の濃度が低いほど効果的であった。
- 1975-11-10