ピロリジンジチオカルバミン酸アンモニウムを用いる微量のレニウムの抽出原子吸光分析
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概要
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レニウムの定量をピロリジンジチオカルバミン酸アンモニウム(APDC)-メチルイソブチルケトン(MIBK)による抽出後、原子吸光分析法で行った。レニウムは塩酸濃度1.2Nで定量的にMIBKに抽出される。浪縮効果を考え、レニウム溶液量対MIBK容量比は10:2で行った。またこの方法はモリブデン共存下においてもレニウム定量に適用できることが分かった。すなわちモリブデン量(75〜3000)mgの範囲でレニウム抽出になんら妨害なく、5000mgまでは、レニウムとともにMIBKに一部抽出されるモリブデンの原子吸光感度への増感現象により、感度が俵下することなくレニウムを定量することができる。分析感度は1.3μg/ml/1%(吸収)であり、精度はレニウム20μg/mlの場合、相対誤差4%である。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1975-01-10