分子インプリンティング法によるリゾチーム鋳型の合成及びその水晶振動式センサーへの応用

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概要

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特定のタンパク質を認識捕そくし, 穏和な刺激によりそのタンパク質を放出する分離担体を開発するために, 分子インブリンティング法を応用してリゾチームに対して認識能を持つ高分子微粒子の合成を水溶液中で行った. アクリル酸, アクリルアミドからなるリゾチームの鋳型を有する高分子微粒子は, アクリル酸含有量が特定量のとき, リゾチームの鋳型を持たない高分子微粒子に比べ, リゾチームを選択的に認識することができた. また, 鋳型を有する高分子微粒子へのりゾチーム吸着, 脱着を数回繰り返しても, その認識は変化しなかった. 鋳型高分子の利用例として, 水晶振動子法を用いたセンサーの試作を行った. リゾチームの鋳型を有する高分子を表面に持つ水晶振動子をセルにセットし, リゾチーム水溶液を一定量ずつ滴下したところ, 良好な感度と応答性を示し, センサー膜として十分利用できることが分かった.
2000-01-05

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