ニトロブルーテトラゾリウム法によるスーパーオキシドイオンの吸光光度定量
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概要
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従来から用いられているニトロブルーテトラゾリウム(NBT)法によるスーパーオキシドイオン(O_2^-)の定量は, 不溶性のブルーホルマザンが溶液中に浮遊している状態で, 560nmの波長を用いて吸光度を測定するために, 定量用セルを汚し, 更に吸光度が一定しないという欠点がある.著者らは二酸化カリウムをDMSOに溶かして生じたO_2^-とNBTを反応させて生成したブルーホルマザンをヘキサメチルホスホルアミドに溶かした後, この溶液の吸光度を572nmで測定してO_2^-を定量する方法に改良した.この方法によると, O_2^-の濃度が0.2×10^<-1>〜2×10^<-1>mMの範囲内で, 吸光度との間に直線関係が認められた.ただし, 操作中にO_2^-の不均化反応が徐々に進行するため, 検量線は原点を通らなかった.この方法はO_2^-のスカベンジャーとなる物質の研究にも応用することができる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1994-01-05
著者
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