二次イオン質量分析法による製鉄所焼結炉ダスト中の金属成分分析
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概要
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固定発生源から入手するダスト試料のSIMSによる分析のため, 試料調製に鉄共沈法を試みた.鉄共沈法により0.025〜1%の濃度の元素(X=Ti, V, Cr, Mn)での検量線用試料を得た.SIMSによる相対強度比I(X^+)/I(^56Fe^+)のRSD(n=10)は0.025〜2%の濃度の元素(X=Ti, V, Cr, Mn)に対して2%未満であった.Ti, Vでの測定場所, 日間のRSD(n=5)は, 0.025〜0.3%の濃度の元素で2〜6.2%であった.実際試料として製鉄所焼結炉集じんダストについてこの方法で分析した結果, 粉末試料混合法に比べて精度よく分析することができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1993-08-05