銅(II)添加/前電解濃縮による変性デオキシリボ核酸の高感度定量
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概要
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変性デオキシリボ核酸(DNA;市販品ニシン精液製)のボルタンメトリー的酸化による高感度定量について検討した.Cu(II)を含む変性DNA溶液をグラッシーカーボン電極を用いて初期電位(E_i)で定電位電解した後, 陽極走査するとグアニン部分(G)の酸化電流が著しく増大することを見いだした.この現象を利用すると3μg/cm^3の変性DNAを検出することが可能であった.例えば, 0.2mM Cu(II), E_i : 0V(vs.SCE)の条件下で, 6分間の前電解により3〜12μg/cm^3変性DNAの直線的検量線が得られた.この現象は, Cu(II)共存下で前電解することにより変性DNAが電極表面に蓄積され, その後の陽極走査時に溶液内に変性DNAが再溶出した結果電極近傍の濃度が増加し, Gの酸化電流が増加したと考えた.
- 1991-09-05
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