カラム電極電解によるアクチノイドの分析化学的研究
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概要
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カラム電極電解法の特長を活用してU, Np, Puの酸性水溶液中での酸化還元挙動の全容を明らかにした.特に, 非可逆電極反応であるAnO_2^+のAn(IV), 又はAn(III)への還元過程, An(IV)のAnO_2^<2+>への酸化過程については, ボルタンメトリーの結果も参照して, 詳細に考察した(AnはU, NpあるいはPu).この成果を基に, 多段階カラム電極を用いた他元素共存下のPuの迅速電量分析法, Puイオンの共存する硝酸溶液中のこれらのイオンあるいは硝酸溶液中のNpイオンのスペシエーション法を確立した.又, 強リン酸溶解法とカラム電極電解定量法を併用して, 二酸化ウランペレット中のUの酸化状態の化学的決定法を提案した.更に, 微酸性溶液中でのUO_2^<2+>のカラム電極還元生成物U(IV)は水酸化物あるいは酸化物としてグラッシーカーボン作用電極上に析出することに着目した微量ウランの捕集・定量法を開発した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1991-07-05
著者
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