リアクター型酵素カラムとリン酸鉛ガラス電極を用いるフロー分析法によるクレアチニンの定量
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概要
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銀リン酸船・アルミニウムガラスをイオン選択性電極に使用したとき, 大多数の一価陰イオン及びアンモニアに応答することを利用して, このガラス膜をフローセルに組み込み, じん機能低下の重要な指標とされているクレアチニンを, クレアチニンディミナーゼによる酵素反応によって生成するアンモニアから間接的に測定する方法を検討した.アンモニアのpK_aが9.25であるため, この電極の使用可能なpH領域は10以上であるが, この酵素がpH10近くでも, ほぼ定量的に酵素反応が進行するので, キャリャー溶液として, 10^<-3>M Na_2SO_4,10^<-3>M NaOH混合溶液を用い, 流量1.0ml/min, カラム温度30℃で測定したところ, 検出限界5.6μg/mlで0.14〜5.66mg/25mlの間のクレアチニンを, 簡便に精度よく定量することができた.又尿素, アルプミン, クレアチンなどの生体内物質の共存は影響しなかった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1991-10-05