電量滴定法によるヒ化ガリウム中のガリウムの定量
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概要
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電量滴定法によりヒ化ガリウム中のガリウムの定量を行った.分析方法としては, ガリウムに対して過剰のEDTAを加えてキレート生成させて, 過剰分を電解発生させた銅(II)イオンで逆滴定するという手法を採った.そこでEDTAの純度分析を行ったところ, 銅(II)イオンによる滴定条件において基礎液の濃度とpH調節が重要であった, 又滴定終点は, ボテンショスタットで電位規制した作用電極上での銅(II)イオンの還元電流を利用して決定した.EDTAの純度分析の結果は99.749%となり, この値に基づいて高純度ガリウムの定量, 更にヒ化ガリウム中のガリウムの定量を行った.ヒ化ガリウムを試料とした場合には共存するヒ素(V)の影響が大きいことから, ヒ素(III)への還元操作を加えた.ガリウムの測定結果から求めたヒ化ガリウム中のガリウムの原子比は0.49913,相対標準偏差0.027%であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1990-05-05
著者
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