シュウ酸系によるサマリウム, ユウロピウム, テルビウム及びジスプロシウムの蛍光定量
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概要
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シュウ酸がサマリウム, ユウロピウムとジスプロシウムの蛍光にも増感作用を示すことを見いだし, シュウ酸によるサマリウム, ユウロピウム, テルビウム及びジスプロシウムの同時蛍光定量法の最適条件並びに共存イオンの影響などについて検討した.pH8.0,0.015Mシュウ酸, 励起波長259nmの最適条件のもとで, Sm^<3+>, Eu^<3+>, Tb^<3+>, Dy^<3+>の濃度はそれぞれ9.0,12.0,8.0,6.0μg/ml以内で, それらの蛍光強度と直線性を示し, それらの絶対検出限界はそれぞれ0.79,0.02,0.018,0.70ppmに達した.検量線法により, 蛍光消光作用の生じないSc, Y及びTm, Yb, Luなどの重希土類混合酸化物中の1.80〜3.46%のEu_2O_3,1.83〜3.51%のTb_4O_7及び8.95〜17.1%のDy_2O_3を相対標準偏差5.7%以下で精度よく測定できた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1990-04-05