チアクラウン化合物をニュートラルキャリヤーとした水銀(II)イオン選択性電極(<特集>センサー)
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概要
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HTCO(1,4,7,10,13,16-ヘキサチアシクロオクタデカン)及びTTCT(1,4,8,11-テトラチアシクロテトラデカン)に基づく被覆グラファイト水銀イオン選択性ポリ塩化ビニル膜電極{(HTCO-CGMSE)と(TTCT-CGMSE)}を各々試作しそれらの良好な性能を見いだした.本研究では, ポリマーフィルムは分光学的グラファイトと市販のチップ(ポリテトラフルオロエチレン膜物質)上に被覆された.HTCO-CGMSEは硝酸水銀活量10^<-2>〜10^<-5>Mの範囲で, 傾斜27mV/pa_<Hg2+>のよい直線応答を示した.TTCT-CGMSEは硝酸水銀活量10^<-2>〜10^<-5>の範囲で傾斜14mV/pa_<Hg2+>の非ネルンスト応答を示した.タリウム(I), 鉛(II), ビスマス(III), 鉄(III)を除いて, 選択係数の値は, 他の妨害イオンの1/100倍量の存在で影響がないことが分かった.HTCO-CGMSEはEDTA及びTTHA(テトラエチレンテトラミン六酢酸)による水銀(II)の電位差滴定の指示電極として有用である.
- 1990-11-05
著者
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