ウミホタルルシフェリン誘導体を用いる有機過酸化物の化学発光定量法
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概要
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発光物質としてウミホタルルシフェリン誘導体, 金属触媒としてセリウムアセチルアセトナートを用いた化学発光法により, ヒドロペルオキシド, ペルオキシエステル, ジアシルペルオキシド, ペルオキシケタール及びサイクリックペルオキシド構造を有する種々の有機過酸化物の微量定量について検討を行った.これら有機過酸化物は, 本化学発光法を用いることにより, ナノモルーピコモルレベルで簡易に定量できることが明らかとなった.過酸化物の発光強度はウミホタルルシフェリン誘導体の構造により著しく影響され, 発光強度は2-メチル-3,7-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]ピラジン-3-オン(MI)≪2-メチル-6-フェニル-3,7-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]ピラジン-3-オン(MPI)<2-メチル-6-(p-メトキシフェニル-3,7-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]ピラジン-3-オン(MMPI)の順であった.MPIを用いたヒドロペルオキシド類の定量においては, 以下に示すように三級ヒドロペルオキシド類の発光強度が最も低くなる傾向が得られた : 三級ヒドロペルオキシド(R_1R_2R_3COOH)<二級ヒドロペルオキシド(R_1R_2HCOOH)<H_2O_2.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1990-10-05
著者
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