チベット高原の河川水の化学成分特性
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概要
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1998年のアジアモンスーン水循環観測の過程で入手したチベット高原の渓流水試料8点及び塩湖試料1点について, 主要化学成分, 微量成分, 窒素化合物の濃度をイオンクロマトグラフィー, 原子吸光分析, 誘導結合プラズマ質量分析, 酸化分解化学発光法を用いて測定した. それぞれの測定法について, 本研究の条件下での精度評価を行い, pH, EC, Cl^-, SO_4^<2->,Na^+, K^+, Ca^<2+>, Mg^<2+>, SiO_2, F^-, Sr^<2+>, Ba^<2+>, Mn^<2+>, Ni^<2+>, Cu^<2+>, NO_3^-, NH_4^+, DON(溶存有機態窒素)についてデータを示した. 各化学成分濃度について, 西側の乾燥した地点と東側の比較的湿潤な地点の比較を行ったところ, SO_4^<2->, Sr^<2+>, Ba^<2+>濃度は西側で高く, NO_3^-, DON, Mn濃度は東側で高かった. Ca^<2+>濃度は変動が少なく, Na^+, K^+, SiO_2などの濃度にははっきりした地理的な傾向は認められなかった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2001-03-05
著者
-
楊 宗興
東京農工大学大学院共生科学技術研究部
-
土器屋 由紀子
東京農工大学
-
吉川 哲生
東京農工大・農
-
楊 宗興
農工大・共科院
-
沼口 敦
北海道大学大学院地球環境科学研究科
-
土器屋 由紀子
江戸川大学
-
沼口 敦
北海道大学大学院理学研究科
-
津野 宏
東京農工大学農学部
-
藤田 俊忠
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
曽木 芳史
東京農工大学農学部
-
西尾 友宏
東京農工大学農学部
-
楊 宗興
東京農工大
-
津野 宏
東京農工大学大学院連合農学研究科
-
楊 宗興
東京農工大学農学部波丘地実験施設
-
土器屋 由紀子
東京農工大 農
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