精油定量器を用いる水及び底質中の内分泌攪乱作用が疑われる芳香族化合物類の定量 (<特集>環境ホルモンと分析化学)
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概要
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水及び底質試料中の内分泌攪乱作用が疑われている芳香族化合物を, 精油定量器を用いて蒸留, 抽出後, シリカゲル力ラムクロマトグラフイーでクリーンアップし, GC/MSで定量する方法を確立した. 対象とした化合物はベンゾフェノン, 4ニトロトルエン, スチレン二量体(2,4-ジフェニル-1-ブテン, cis-1,2-ジフェニルシクロブタン, trans-1,2-ジフェニルシクロブタン及び1,3-ジフェニルプロパン), スチレン三量体{1-フェニル4-(1'-フェニルエチル)テトラリン類の4種の異性体及び2,4,6-トリフェニル-1-ヘキセン}, 並びに2-ニトロトルエン及び3-ニトロトルエンである. 本法による各化合物の回収率は, 水試料では回収率88〜111%, 底質試料では80〜113%, 相対標準偏差は水試料では1.8〜9.3%, 底質試料では2.5〜13%といずれも良好に精度良く定量可能であった. 本法による検出下限値は, 水試料では0.005〜0.01μgl^<-1>, また底質試料(湿重量当たり)では0.3〜0.5μgg^<-1>であった.
- 1999-06-05
著者
-
森田 昌敏
環境庁国立環境研究所
-
茨木 剛
新潟県保健環境科学研究所
-
川田 邦明
新潟県保健環境科学研究所
-
坂井 正昭
新潟県保健環境科学研究所
-
貴船 育英
新潟県保健環境科学研究所
-
雅楽川 憲子
新潟県保健環境科学研究所
-
坂井 正昭
新潟県保健環境科研
-
森田 昌敏
愛媛大 農
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