ナイロン12のゲルパーミエーションクロマトグラフィー
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概要
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ナイロンのゲルバーミエーションクロマトグラフィー(GPC)は,その溶媒の種類が少ないこと,叉溶媒の多くが高粘度であるため高温高圧の条件が要求され,又その屈折率差が小さいことから,測定には高度な安定化が必要となり,その測定を非常に難しいものにしている. 著者らはナイロン12のGPCについて,o-クロロフェノール,ヘキサフルオロイソプロバノール(HFIP)を溶媒とする5種類の溶出剤を用い,クロマトグラムの再現性や形状などの詳細な比較を行った. この結果HFIP/トルエン(2/8)混合溶出剤を用い,カラムに東洋曹達製TSK-GEL(GMH6+G2000H)を使用することにより再現性のよい,かつ信頼性の高いクロマトグラムを得ることができた. 又標準ポリスチレンによる検量線の作成も可能であるため,ポリスチレン換算の分子量分布も容易に求めることができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-04-05
著者
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