電子スピン共鳴法の精度向上のための位相検波器の改造と試料アダプターの設置及び数種の銅化合物シグナル強度測定への応用
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概要
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電子スピン共鳴吸収(ESR)の定量的測定には二段積分法が優れていることは既に報告したが,装置からの出力信号が浮動しているため,積分を行う際困難を伴うことが多い. この点を改善するため位相検波器(PSD)の改良を行い,良好な結果を得た. 又試料管の空洞共鳴器への差し換えの際,シグナル強度が変化する. これを抑えるため,試料管を入れるアダプターを設置したところ,差し換えによる変動を小さくすることができた. このようにした装置で数種の銅化合物のシグナル強度を定量的に測定し比較したところ,複核錯体の銅-銅間の相互作用の大小によると思われるシグナル強度の差が観測された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-02-05
著者
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