高分子水溶液における^1H-NMR化学シフトの基準についての研究
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概要
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水溶液系の^1H-NMRにおいては,内部標準として,(3-trimethylsilyl)-propane sulfonic acid sodiumsalt(DSS)が,広く用いられているが,基準にとるDSSのシグナル自身が,ある種のたん白質溶液では高磁場にシフトすることが,当研究室において明らかにされた.これは,化学シフトの測定上,重要な知見であり,検討を要すると思われる.よって,本研究では,高分子水溶液系における化学シフトの基準について,主としてたん白質の重水溶液を用い,内部標準法及び外部標準法にわたり,詳細な実験を行った.この結果,内部標準としては,重水溶液の場合,その中のHDO,外部標準としては,重水又は水に溶かしたDSSが適当であることが分かった.ただし,HD0を使用する場合には,温度を一定にすることに注意しなければならない.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-11-05
著者
-
藤原 鎮男
東京大学理学部化学教室
-
藤原 鎮男
東京大学理学部附属図書館長:情報図書館学研究センター長
-
藤原 鎮男
東京大学理学部
-
藤原 鎮男
東大
-
小野 祥子
東京大学理学部化学教室
-
三森 文行
東京大学理学部化学教室
-
荒田 洋治
東京大学理学部化学教室
-
荒田 洋治
東京大学薬学部
-
荒田 洋治
東京大学理学部
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