プロトコルにおけるフォーマット変換の形式的記述法
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概要
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コンピュータネットワーク技術の進歩につれプロトコルも高度化し、日常語で記述することが困難になってきた。この解決をはかるためにプロトコルの形式的記述法の研究が盛んになっている。一方で高度化したプロトコルにのっとったソフトウェアの作成を支援するよりどころとしても形式的記述法は重要である。ところでプロトコルは手順の規約とフォーマットの規約から成る。下位層では手順が重要であるが上位層では手順は縮退し、受け渡すメッセージが大きく複雑なフォーマットを持つようになる。そこでフォーマットのための形式的な記述法が求められる。また下位層では実際に使われるプロトコルは限定された個数におちつくと思われるが、上位層でははるかに多くのプロトコルが用いられると考えられる。以上の理由からフォーマットの形式的記述法とそれに基づくソフトウェア作成支援の研究が重要である。フォーマットの形式的記述法としては、BNFに基づくものや代数的記述などが知られているが、それらをソフトウェア生産技術に用いた例は見かけない。本報告で提案する記述法はフォーマットの記述だけでなくそのフォーマットを持つデータに対して施される処理のアウトラインの記述を加えることにより、ソフトウェア作成に結びつけられるようにしている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01
著者
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