セションリダイレクト機構を用いたエニーキャストゲートウェイの提案と実装
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概要
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WWW・FTPサーバのフォールトトレランス, 負荷分散を目的として, ミラーサーバを設置するサイトが増加している。従来, ユーザは複数のミラー・サーバのアドレスを意識し, また稼働状況(故障・負荷状況)などを予測してアクセスする必要があった。エニーキャストは, 同一機能を有するホスト集合のうち"nearest"ホストへのアクセスを保証する通信機構である。"nearest"とは, 単に物理的な意味でなく, すばやい応答が得られるなど時間的な意味も含んでいる。"nearest"ホストの決定は, ネットワークによって自動的に行われ, ユーザは, どのホストが"nearest"かを意識する必要がなくなる。このエニーキャストを上記ミラーサーバ群へのアクセスに適用した場合, ユーザは代表アドレスにアクセスするだけで, "nearest"サーバとのアクセスが可能になる。ラウンドロピンDNS(以下rrDNS)は, 1つの名前に対して登録された複数のミラーサーバのIPアドレスをリクエスト毎に順番に回答することで, エニーキャストを実現する。しかし, rrDNSは, 常に"nearest"サーバへのアクセスを保証しているわけではない。まず, rrDNSには, 故障サーバの検出機能がない。そのため, 故障サーバのIPアドレズをユーザに対して回答してしまう可能性がある。また, DNS情報は, ユーザ側のDNSサーバにキャッシュされる。これを利用するユーザのアクセスが, 同じアドレスに対して行われるため, rrDNSの意図した負荷分散が実現できなくなる。本稿では, フォールトトレランスと効率的な負荷分散機構をもつエニーキャストゲートウェイの提案とその実装方法, 性能について報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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