WWW情報と推論システムを用いたテレビ番組情報検索システム
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概要
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近年, 計算機の高性能化および記憶媒体の低価格化によって, 電子的にデータを蓄えることが多くなった。また, 急激に拡大しつつあるインターネットによって, 電子的に提供されているデータ量が増加している。この膨大なデータの中から必要とする情報を探し出すことは時間と労力のかかる作業である。このため, 柔軟性の高い検索システムの重要性が高まってきていると考えられる。しかし, 従来のWWWサーチエンジンのような検索システムでは, 問合せとして文字列を受け取り, その文字列との単純な比較により, 問合せの答を求めている。このような手法にはいくつかの問題点がある。まずひとつ目の問題点として, 問合せに抽象的な概念を表す語を用いることができない点が挙げられる。このため, ユーザはその概念に含まれる具体的な要素を羅列しなければならないので, 問合せ文が必要以上に長くなり, 入力し損なうなどの間違いが生じやすくなる。また, ユーザは検索システムの扱っているジャンルに関する背景知識を常に正確に把握している必要があるため, 検索システムの利用者が限定されてしまうことになる。ふたつ目の問題点として, 検索データのさまざまな性質から柔軟に問合せを行うことができないという点があげられる。例えば, ユーザは「主題歌の歌手が関西のグループであるような番組」の情報を調べようとしても, 文字列の比較で検索するようなシステムではこのような条件を直接指定できない。さらに, 検索システムの扱うジャンルによっては, 数字の比較などの処理を伴う問合せ記述の実現が要求される場合があるが, 文字列の比較だけではこのような問合せに対処できないという問題点もある。そこで本稿では, 知識ベースを用いることで柔軟に問合せを処理でき, 扱うジャンルに応じて幅広く問合せできるような検索システムを提案し, それをテレビ放送番組検索に適用したシステムの設計と実装について述べる。以下では, まず, 2章で検索システムの構築方針について述べる。次に, 3章でテレビ番組情報検索システムの構成について, 4章でその実装について述べる。最後に, 5章で結論と今後の課題を示す。
- 1997-09-24
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