OpenGLベースRadiosity法CG生成の並列化検討
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概要
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開発するマイクロプロセッサのパフォーマンスがピーク性能に比して有為な結果を有するためには、仕様設計の段階で、ベンチマークカーネルからアプリケーションまでの各種レベルのプログラムを用いた評価と、それによる仕様へのフィードバックが必要である。一方、高性能RISCプロセッサや並列プロセッサ上で走らせるアプリケーションとして今後更に重要さを増すものとして3次元コンピュータグラフィックスがある。特に、現在各種WSをはじめ、グラフィックスボード、OS、グラフィックソフト上への実装が進んでいる『OpenGL』と呼ばれるユーザーインターフェースは、ジオメトリ処理からレンダリング処理までの全てを含む3次元CG-APIとして世界的な標準としての地位を占めつつあり注目される.また、CG画像生成においては二つのポイント,速度と高品質化があるが,速度については,レンダリング処理では専用ハード化により,ジオメトリ処理では汎用RISC或るいは並列化による処理が主流になってきている.高品質化については,代表的な手法として,RadiosityとRaytracingがあるが,どちらも未だOpenGLでは採用されていない.注意すべきは,前者がジオメトリ処理であるのに対し後者はレンダリング処理である.本研究では、このRadiosityプログラムをOpenGLジオメトリ処理における輝度計算の内部ルーチンとして作成し,これにより,開発中の並列処理プロセッサの性能を評価したので,これについて報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15
著者
-
高橋 真史
株式会社東芝
-
高橋 真史
東芝研究開発センター
-
高野 裕之
東芝研究開発センター
-
金子 栄美
東芝研究開発センター
-
高野 裕之
株式会社東芝研究開発センター
-
金子 栄美
株式会社東芝研究開発センターULSI研究所
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