言語処理系に対する適合性試醗プログラムの設計法
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概要
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コンピュータのオープンシステム化、タウンサイジングが進むにつれ、ユーザ主導によるマルチベンダシステム構築の検討が活発化してきた。ただし、ユーザ側がマルチベンダシステムの利点を享受するには、アプリケーションプログラムの一元化が一つの大きな条件となる。そのため対ユーザ側から各ベンダに対しアプリケーションプログラムインタフェースの共通化が求められており、複数ベンダ間でのプログラミング言語処理系の機能統一などが進められている。ここで、各ベンダの言語処理系の機能が実際に一致しているかどうかを確認するための手段として、任意の処理系が特定の仕様を満足していることを検査する適合性試験が注目されている。厳密に言うと、適合性試験の目的は、試験対象処理系が仕様における規格合致性や仕様準拠性の定義に基づいた処理系であることを確認することである。一般に、言語処理系の適合性を検査するには、基準となる言語仕様と、検査対象処理系上でその適合性についての判定が可能な試験プログラム集合が必要となる。もちろんこの試験プログラム集合には仕様に対する漏れや誤りがあってはならないし、システム構築の観点から異言語間でもなるべく均質であることが望ましい。ところが、言語仕様の形式的記述はその複雑さゆえ困難であり、形式的記述を基に試験プログラム集合を生成するという既知の手法は適用できない。そこで、言語仕様という限られた対象のもつ特性に着目し、自然言語記述を扱いながら、均質な適合性試験プログラムを設計する方法を考案した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-27
著者
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