論理設計検証に対する一手法
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概要
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情報処理装置の論理設計検証を早期に、効率良く実現する手法として、論理シミュレータ上でのTMP(Test And Maintenance Program)走行がある。TMPは、一般的に、初期環境設定部、試験命令群、後処理部、エディタ部等から構成される数Kステップ規模のプログラムである。その実行に際しては、メモリ資源及び、必要論理の確保が必須である。論理シミュレーションでTMPを走行させる場合、実行性能上の問題がある。また、論理シミュレータのメモリ資源の制約、開発途上の論理動作上の制約等により、TMPで期待する論理検証が、実現でない場合がある。さらに、TMPでは、プログラマブルレジスタ及びメモリ以外の、ハードウエアリソースに対する試験環境の設定が、困難である。そこで、論理シミュレータ上で、対象論理に対して、確実な論理検証を実施する為に、試験命令列のみから成るショートプログラムを開発し、論理シミュレータに提供する手段、直接論理シミュレータのハードウエアリソースに対して、初期設定情報を書き込む手段、ショートプログラムのデバッグ及び実行結果(期待値)を生成する手段、論理シミュレーション結果と期待値の比較検証を実施する手段とを有した、論理シミュレーションの為の設計検証システム開発した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16